社長の会社にこんな社員はいませんか？

頭が切れ、仕事は出来るが周囲にストレスを与えるボス猿社員

真面目だが能力が著しく劣り、仕事が出来ない社員・遅刻、欠勤を繰り返す社員

職場で協調性が全くない社員・管理職として採用したが能力不足の社員

セクハラやパワハラを繰り返し行っている社員・業務命令に従わない社員

ダラダラ働いて残業代稼ぎをする社員・怠慢でやる気のない社員

社内で宗教活動・勧誘をする社員・指示待ちで自主的に仕事をしない社員など．．．

「こんな社員は解雇だ！」

と考える経営者の方もいらっしゃると思いますが、簡単には解雇できないのが実情です。

法律では解雇については労働者保護の立場から解雇事由が理不尽でないかについて社員に対し改善の機会を与えたか、会社は努力したのかというような諸事情を総合的に考慮しながら判断します。

つまり使用者側には、能力の低い社員を教育指導することが求められ、場合によっては配置転換等をして当該社員を適材適所につかせることが求められています。

問題社員の対応には精神的な負担、時間、労力がかかるため対応する上司、担当者は相当の覚悟が必要です。問題社員は対応を誤ると訴訟等の大きな問題に発展しかねないため慎重な対応を心がけてください。対応の際には必ず文書に証拠を残す必要があり、訴訟となった場合に事実を立証できるように証拠を揃えておくことが必要です。

問題社員予防策

日頃から労使トラブルを未然に防ぐために従業員に対して教育を行うこと。

従業員が安心して働ける職場環境を整備すること。

解雇・懲戒処分をする際には就業規則を根拠とするため、就業規則の整備をしておくこと。

組織の労務管理について問題がないかを確認し、解決すること。

モンスター社員の定義

「モンスターペアレント」のように常軌を逸した要求やクレームをつきつけ、今までの常識では対応できない社員のこと。

モンスター社員は以下のように分類することが出来ます。

�@   パワハラ型　社員

相手の気持ちは配慮せず、自分の感情のおもむくまま人を傷つける言葉を投げつけたり、嫌悪感をぶつけたり攻撃的な態度をとる。

�A   不安定型　社員

対人関係が不安定で相手よって態度を変えるため、職場内で敵・味方を作り出し、職場全体の雰囲気を悪くしてしまう。

�B   ひねくれ型　社員

人の善意や誠意を全く信じず、根拠なく「相手は自分を利用しようとしている」という疑いを持ち、相手から攻撃されていると思うと「やられる前にやる」と攻撃をする。

�C   演技的自己アピール型　社員

人から注目されたい、関心を向けてもらいたいという気持ちが強すぎる。自分が格下と思う相手に対しては、小ばかにしたり見下した態度をとる。

�D   回避型　社員

自分にとって大事な場面もしくは困難な状況に直面するほど、逃げてしまう傾向がある。

極端に引っ込み思案で自分に自信がなく、批判されることや拒絶されることに対して、異常なほど警戒する。

�E   強迫的こだわり型　社員

ルールや物事の順序、自分流のやり方、あらかじめ決められた予定などに強くこだわり、そこから少しでも外れることが我慢できない。職場での臨機応変な対応などが最も苦手とする。柔軟に対応できず、頑固に自分のやり方を通す傾向がある。

�F   自信過剰型　社員

自分の能力を過大評価しすぎ、「自分は特別」という特権意識が強く、業績や才能を誇張したり、周囲からの過剰な賞賛を求めることがある。傲慢で他者への配慮に欠け、人の気持ちに無頓着で平気で人を利用する。